実家、リフォーム大作戦

リフォームしたキッチン

実家は、自分が高校生のころに購入した家。なので、もうかれこれ築25年ほどにはなる。
最近、毎年どこかが壊れたって話を聞いている気がするし、久々に帰省したら壁の色がゴッソリ変わっていたこともあった…。
自分が住んでいた頃の記憶が強く、まだ新しいという感覚でいたのだが、さすがにもう結構な築年数になってきているので、補修をしていかないとならないのは当たり前か。
ならばじゃあ!と、そこで実家の大々的なリフォームをプレゼントしてみようと言うことを思いついたのでした。
ただ、普通にお直しとかリフォームをすることには何か違和感が。

両親にとってベストの終の住処をつくろう

両親が今より高齢になっても、果たしてあの家で暮らしていけるのか?と言うか、そもそもずっと住んでいく意志はあるのだろうか? これを確認せずに勝手に盛り上がって進めるわけにもいかない。
そこで、帰省した際に何気なく話題を振ってみた。

「ずっとこの家に住んでくの?」
「当たり前だろ。お前のアパートで住まわせてくれるのか?(一応マンションね…)それともお前帰ってくるのか?嫁見つかったのか?」

以降の会話は省かせていただきますが… 両親には終の住処をこの家にする意志がある。
実はこの時、家を継ぐ継がないの話もありましたが、現実的な内容とまでは発展しませんでした。
兎にも角にも、その話の流れで「もうガタきてるし?リフォームしようよ。俺がだすからさ」と提案してみた。両親もまんざらでもない反応。
親の方は直接的な言葉にはしていなかったものの、この家の将来のことについて少なからずとも「不安」というものはあるようなニュアンスも感じ取れた。
かくして、本腰をいれた実家リフォーム計画を進めることとなりました。

バリアフリー化計画

元々のことの始まりは終活。これが感じていた違和感の根源であり、例えばシンクとか浴室を普通に新装するのでは本来の目的とはニュアンスが異なってくる。リフォームするならば高齢となった両親でも快適に生活できる仕様へと変えなくては意味がないと思いました。
そこで、ネットで高齢者向けのリフォーム業者を探すことに。だけど、これがなかなか出てこない。普通にリフォーム会社を検索してみるも、オシャレな住宅や若いファミリー向けの施工例が大多数を占めていて、終活と言うか、むしろ自分が住みたくなる。
リノベーションというのが流行っている様だけど、実際のところはよく分かっていないし、とにかくどの業者を選べば良いのか、どこに相談してよいものなのか分からない。安全パイ的に地元の業者を選ぶべきなのかなぁとも。
とにかく工事内容や相場も分からない状態だったので、まずは情報サイトで知識をつけることにしました。

「終活」で検索してみると、やはりお墓の事や遺言・葬儀に関する事が多く出てきましたが、「バリアフリー」「リフォーム」などを合わせてググってみると、リフォーム専用の検索サイト等もヒット。
中でも、終活と住宅についてのテーマに特化していて、自分が知りたかった情報・知識がほぼ網羅されていたのが「おうちの終活ドットコム」というサイトでした。必要な工事の例や料金のこと、業者の選び方についてもとても分かりやすく解説してあったので、無知の自分にとってはガイドブックのように役立ちました。二世帯住宅に節税のメリットがあるなんて知らなかったし、リノベーションの特徴をきちんと理解できたのもこのサイトを読んでから。実際に工事を依頼した業者を選ぶ際にもここを参考にして決めました。

部分リノベーション

結論を先に書いてしまいますが、うちが行った施工内容は、部分的(とは言っても、家の大半部分にあたります)なリノベーション。
家は2階建ての戸建てなのですが、現状生活のベースは1階になっている事、そしてこの先、足腰が衰えていけばその傾向はより深まっていくだろうとのリフォーム屋さんのアドバイスもあり、1階は両親の生活スタイルに合わせて、間取り変更も伴う結構大々的なリノベーションを。2階は客間と収納をメインとして使えるように壁の除去などのリフォームを行いました。私の使っていた部屋は、もう影もありません笑

それまで2階にあった両親の寝室を一階に移し、床もバリアフリーに。元々リビングとトイレが広めの家だったんですが少し狭めて、その分を寝室や浴室周りのスペースに充てた形です。
そして、作り変えた居間には、父親のコレクションであるギターを壁に掛けて保管できるようにもしてもらいました。
玄関は面積的には変わってないはずなのですが、靴箱を変更したこともあり、広々とした全くの別の印象のスペースへと激変。本当に、設計士さんや職人さんの技術には脱帽です。
玄関と階段、浴室、トイレには手すりを設けたのですが、両親曰く「こんなにラクになるとは思わなかった」とのこと。デザインもスッキリしているので、若い人の家であっても違和感がなさそうです。

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